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- 聖マリアンナ医科大学 医学会
会長挨拶
医学会会長 北川 博昭
この度2020年4月から聖マリアンナ医科大学学長となりました。そこで医学会会則第10条によりますと会長は、大学学長とし、本会を代表して会務を総理する事とありました。私が会長として医学会に対して最大限の力を尽くして参りたいと思います。
聖マリアンナ医科大学は今日までに4610名の医師を育て、社会に送り出す事ができました。人間関係が複雑化する21世紀に対応し、人類社会に奉仕しえる医師の育成や専門的研究の成果を人類の福祉に生かしていく医師の要請をおこない、これらの人材の育成には医学会の力が重要になってきます。故・明石嘉聞博士がこの建学の精神と目的を達成し完遂するためには、科学としての医学の研鑽を怠ってはならないことは論を俟つまでもないと述べられ、先に教養部より「東洋医科大学紀要」(一般教育)が発行され、その後に専門課程より「東洋医科大学雑誌」が上梓されたのもその現われと思います。機関誌は1973年(昭和48年)に創刊され、1980年(昭和55年)に機関誌の編集発行を大学から医学会に移管されました。2010年(平成22年)から和文誌と英文誌の2誌を刊行し、2015年(平成27年)にJ-STAGEに公開となりました。近年では雑誌のレベルの向上と、英文誌の学位論文に占める割合が増加傾向にあります。
また、1年間に2回開催される総会・学術集会では多くの研究成果が発表され、女性研究者や育児中の研究者を支援するダイバーシティ研究助成金採択者講演や優れた学位論文を表彰する取り組みも進めています。また、協定校である昭和薬科大学の先生方にも発表いただきベストプレゼンター賞にノミネートされております。
正会員は大学の教員であり、この中には初期臨床研修医から大学院生まで多くの次世代を担う方々が入会し、まさに若手の研究者を応援しています。我々が求める学力とは生涯「自ら学ぶ力」であり、自らが何を学ぶかが重視されます。これからの医学会はより多くの最新の科学的知見を発表いただき、学術集会の国際化を進め、国内のみならず世界に通用する医学会に出来るよう務めさせていただきます。宜しくお願いいたします。